Architect Labo

設計の徒然日記

Archive for 10月, 2010

鉄骨耐震ブレース 建て方

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いよいよ鉄骨耐震ブレースの建て方です。

先日製品検査した鉄骨部材は溶融亜鉛メッキ処理され現場に搬入されました。

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ピカピカ光って眩しいです。

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部材を並べてボルトで仮固定した状態で水平レベル調整、2スパンの組み立てに約半日掛かりました。仮に組んだところで全長、対角など寸法を確認します。

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作業の合間にボルトの確認は怠りません、鉄骨部材が溶融亜鉛メッキですから使用するボルトは溶融亜鉛メッキ高力ボルトで、JIS準拠のF8T相当です。

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高力ボルトのセット、一次締め、マーキングを行います。

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本締めはナットの回転角度で管理します。

組み上がったブレースは所定の場所にセット・・・しかし、スタッドとアンカーボルトに加え、鉄筋のピッチが75と細かいため、正規の位置に納めるために更に1日ほど掛かる様です。

Written by architecter

10月 26th, 2010 at 8:26 pm

Posted in 監理,耐震補強

鉄骨耐震ブレース 製品検査

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今日は午後から鉄骨耐震ブレースの製品検査を行いました。

鉄骨製品検査とは錆び止め塗装を行う前に、鉄骨部材の寸法検査、鉄骨部材の外観目視検査、溶接各部の目視検査、溶接部超音波探傷検査、溶接後の全長および各部の寸法検査、ボルト接合部の粗面検査など言います。

 

で、製品検査に先立って製作工場の事務所で書類のチェックをします。

鉄骨部材の受け入れ検査報告書で各部材の寸法を確認し、許容範囲内の誤差に収まっているか、またミルシート等も併せてチェックし鋼材の種類や流通経路の確認も行います。続いて溶接部分の検査報告で、製品検査の肝心要とも言える検査項目ですね。

溶接部検査の多くは、超音波による探傷検査としています。

先ずは社内検査の報告書を受け取り溶接部分に傷があったかどうか確認します。溶接部に傷がある場合は許容範囲かを確認し、不良欠陥に該当するか判定します。続いて第三者による溶接部分の検査報告書を確認します。

通常、社内検査は溶接部100%を検査し、第三者の場合は抜き取りで○○%と設計図書で指示がありますが、今回は第三者検査も100%の検査となっています。

社内検査と第三者の検査報告書を比較して、溶接傷の報告数が一緒か若しくは社内検査の方が多ければ品質管理の状況はまずまずだと思います。

過去には社内検査で溶接傷の報告は「0」だったのに第三者検査では幾つも出てきたことがあります。こうなると・・・社内検査は本当にしたのか? と大いなる疑問が湧いてきます。

また、社内検査と第三者検査では使用する検査機材が異なるため、同じ溶接傷でも長さの数値が異なる場合がありますが、今回はいずれも社内検査の方が厳しく行われている様子が感じられます。

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書類の確認が終わったら、実際の製品をチェックします。

先ずは溶接部分を目視で確認し不良箇所が無いかチェックします。そして溶接部の検査で傷の報告があった部分を改めて検査して確認します。更に、何カ所か溶接部を指示して溶接傷がないか検査確認します。

その他、各寸法、スタッドの種類と本数、打撃曲げ試験の状況、接合部の状況などを確認します。

検査とは言うものの、規模にもよりますが全数確認することは稀で抜き取り検査で対応することが多く、その抜き取りも工場で既に準備されているという形式的 な面も否めません。しかし、既に鉄骨工場で行われている社内検査の報告書類や、第三者検査報告書、各部材の納品書(ミルシートなど)をチェックしながらヒ アリングを行うことで、不都合なところは無いか、取り繕っているところが無いかを見抜くのは経験がものを言う様ですね。

Written by architecter

10月 21st, 2010 at 5:23 pm

Posted in 検査,監理

VE案について考えてみる

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設計が完了して工事見積りを依頼するとき、単純に見積りするのではなくVE案もお願いしています。そして工事進行中でも定例会議などでVE案の提案をお願いしています。

そして戴く提案は「原設計の○○は高いので□□に変更すると安くすることが出来ます。」というニュアンスが多いですね。

 

ここでVEとは何か、改めて考えて見たいと思います。

VE:Value Engineering(バリュー・エンジニアリング)、直訳すると「価値工学」となります。

詳しいことはwikiでも参照していただくとして、一般的には何種類かの解釈があると思います。

(1)品質を維持してコストを下げる

(2)コストを維持して品質を上げる

(3)品質を上げてコストを下げる

この場合の品質とは素材や工法、機能なども含め、ただ単に見た目が似ているというものではありません。確かにVEとは価値工学ですから、中には

(4)品質を上げてコストを上げる

(5)品質を下げてコストを下げる

という解釈もあるようですが、建築主様の立場で考えれば(1)(2)(3)のいずれかから選択したいものです。建築は日々進化して新しい工法がどんどん出てきますすから、昨日までは無理だったものが今日は出来るかも知れませんね。

Written by architecter

10月 18th, 2010 at 9:25 pm

Posted in Study

耐震補強の注意点

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建築の耐震補強は様々な方法がありますが、規模の大きな鉄筋コンクリート造の場合、鉄骨ブレースを用いた耐震補強がもっとも普及しているようですね。

既存の建物に対して外側から「M」字のような鉄骨部材が取り付けられている姿を見かけることが増えてきましたが、既存の建物に対して補強する訳ですから図面通りに施工できないことも想定しておかないといけませんね。

現在監理している耐震補強工事は、鉄骨ブレースによる補強と壁増し打ちによる補強の2種類を採用しています。壁の増し打ちとは、現在の壁厚をさらに厚くして強くする方法で、鉄骨ブレースと共通するのは、既存建物の柱や梁部分に太いアンカー筋を打ち込むことです。

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鉄骨ブレースによる耐震補強で注意したいのは、既存建物に打ち込んだアンカー筋と、鉄骨に溶接するスタッドの重なり代を確保することですが、鉄骨ブレースは垂直に取り付けるため、既存建物の壁面の垂直が良くないと、鉄骨ブレースからの距離が一定ではなくなり、壁面が倒れていることを知らずに壁面からの出寸法(もしくは躯体への打ち込み寸法)を一定にしてアンカー筋を打ち込んでしまうと、アンカー筋とスタッドの重なり代が不足してしまう可能性があります。

既存建物について現状調査をする際は、壁や柱の各寸法、基礎から梁、梁から梁までの寸法は誰でも確認すると思いますが、特にアンカー筋を打ち込む部分の水平垂直は必ず確認するようにしたいものですね。

Written by architecter

10月 14th, 2010 at 6:14 pm

Posted in 監理

雰囲気一新

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マンションの大規模修繕もいよいよ完了間際です。

外壁や防水の改修に合わせ、今回は玄関ホールの内外装もリニューアルしています。

温かみのある雰囲気、高齢者の方や障害者の方に優しいアプローチで、以前と同じ床面積なのに、なんだか広くなったように感じられる玄関ホールになりました。

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新旧の玄関ホールを比べてみてください。

写真の撮り方にもよるところはありますが(苦笑)、とても豊かな感じに仕上がっています。

工事も残すところ僅かになりました、最後の最後で気が抜けないよう事故の無いようにお願いします。

Written by architecter

10月 8th, 2010 at 6:24 pm