Architect Labo

設計の徒然日記

Archive for 3月, 2011

原子力発電所の建造工事でも多重請負の問題が明るみに

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福島第一原発の復旧作業にあたられている関係各位には、本当に頭が下がる思いです。遠く離れた場所の出来事ではなく、資源のない国「日本」の国民として真剣に考えなければならない事故ですね。

 

そんな原子力発電所について、某ラジオでは原子力発電所の建造に関わる「多重請負構造」による信じられない事例が紹介されていました。

ある特殊な技術をもつ塗装会社は、原子力発電所で塗膜2.5㎜という設計仕様の塗装工事を受注したそうです。元請けに発注された価格は1平方メートルあたり¥8,000−という単価だったそうですが、この塗装会社が下請けとして請け負った単価は1平方メートルあたり¥1,600−で、1/5まで減っていたそうです。

元請けから塗装会社までの間には実に7社が介入しており、何の仕事もしないのにペーパーマージンという搾取をするとんでもない輩ばかりがいたとのこと。中には原子力発電所は利権が絡むためか代議士が役員を務める会社も存在していたようで、この塗料会社はそのような単価ではとても2.5㎜の膜厚は確保出来ないとして大幅に膜厚を変更して施工し、二度と原子力発電所の仕事はしないと言っていたようです。

 

多かれ少なかれ、建設工事の受発注には介入業者が存在し、多重請負構造が問題になっていますが、まさか原子力発電所でも同じような・・・というか7社も介入しているという呆れた状況で安全が担保出来ているのか、とても大きな問題が発覚しています。

原子力発電所では、ボルト一本の締め忘れがあっても放射能で汚染された水が漏水しかねない状況に陥る訳で、適正な工事が行われているのか、設計監理だけでなくマネージメントまで監理する必要性を改めて認識した次第です。

 

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3月 30th, 2011 at 12:20 am

ひび割れタイルを撤去

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大規模修繕工事の現場では順調に工事が進行しています。が、外壁タイルの貼り替えに必要な新しいタイルの本焼き完成にはまだ暫く時間が掛かります。

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外壁の補修作業が一段落し、塗装工事を進めるために外壁面の高圧水洗いを行いますが、せっかく洗ったのに後からタイルを撤去すると周囲が汚れてしまうため、ひび割れて貼り替えが必要なタイルは先に撤去しておきます。

 

資材調達や作業数量の変更により、工程の順序が入れ替わることがあります。定例会議を開催して関連業者さんが一同に集まり、スムーズに工程調整を随時行うことが大切です。

 

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3月 29th, 2011 at 6:24 pm

大規模修繕の外壁調査が終わりました

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大規模修繕工事は外壁や上げ裏など外装面の現状調査が完了し、外壁調査報告書の提出を待ち現地で報告書と整合確認を行いました。

 

画像は現地調査の状況ですが、青色のテープは外壁タイルの浮きを示し、緑色のテープは外壁タイルのひび割れを示しています。その他、塗装面のひび割れやコンクリートの曝裂、浮きなど様々な症状についてテープやスプレーで表現してありますから、立ち会いで打診検査を行い再度確認します。

 

当初、設計段階で行った事前調査により想定した各補修の数量と、今回の調査で確定した補修数量を比較して工事数量と金額の増減精算を行います。増減による工事金額の精算を明確にするために、見積の段階で各補修項目毎に単価を明記するようにお願いしていますから、単価×数量で解りやすくなっています。

 

外壁調査の完了により各数量が確定し、ひび割れたタイルの補修を行うための枚数も確定します。予備と将来的な補修も含め、タイルを発注します。

外壁タイルは、同じものが入手出来ない場合オーダーで作成します。現場から数枚タイルを剥がし、サンプルとして試し焼きの試作品を作成し、現地で照合して関係者の承諾がでれば本焼きで発注します。本焼きでは1回に焼ける数量(1ロット)が約300㎡で、極端な例えでは300㎡作成しても10㎡作成しても金額はそれほど変わりません。材料代は変わるものの「焼く」作成費用としては同じと言うことです。必要以上に大量に作成しても保管に困りますし、300㎡と言えば45二丁タイルでは約6万枚と膨大な数量になります。

今回は5㎡を作成し、補修では1㎡分を使用する予定です。

Written by architecter

3月 22nd, 2011 at 7:20 pm

外壁タイルの試し焼き

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大規模修繕工事では、ひび割れた外壁タイルを貼り替えるために「新しいタイル」が必要になります。

壁面全体で単発1枚なら近似した色のタイルを貼っても、意識して見なければ目立つことはありませんが、ある程度枚数が集まっていたり、躯体からのひび割れに沿って何枚も繋がるような貼り替えの場合では、既存のタイルと同じものでなければ目立ってしまいます。

しかし、竣工から何年も経過すると新築工事中には入手出来たタイルも廃盤などで入手出来なくなるのは仕方のないことです。ですから大規模修繕では既存建物のタイルに合わせて新しいタイルを作成する必要があります。

 

そして、今日は貼り替えのための新しいタイルを試し焼きしたサンプルが届きました、早速建物の外壁タイルと比較してみると・・・これなら目立つことなく貼ることが出来ますね。

あとは外壁の調査報告書を待ち、タイルの必要枚数を確認して工事発注者様のご了解を得れば、必要数量+予備を本焼き発注します。

 

タイルの本焼きは約1ヶ月程掛かりますので、その間に補修や塗装工事を先行してタイルが届くのを待ちます。

 

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3月 16th, 2011 at 5:24 pm

仮設足場設置完了

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大規模修繕工事の仮設足場設置が約一週間ほど掛かって完了しました、職人さんは二十歳前後の若い方ばかりで、鳶の業種ならではです。

足場の設置には延べで約40人工ほど掛かっており、少ない人数でコツコツやるか、大人数で一気に仕上げるかによっても人工数は多少変わると思います。建築工事では人件費が一番高いと言われますから、仮設計画を作成・検討してロスのない計画的な工事をすることで、事前に人工数を想定する事ができ、更には安全な作業環境を得ることが出来ます。安全で奇麗な現場は仕上げも奇麗で仕事も速く出来るようになります。

 

引き続き、昨日から外壁の調査が始まっています。

外壁タイルの浮きやひび割れ、コンクリートの曝裂の状況など足場が設置されてから、初めて近づいて確認出来る部分でもありますので、事前の調査で想定した数量と比較してどうなるのか検証したいと思います。

 

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3月 15th, 2011 at 11:24 am

大規模修繕工事が始まりました

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名古屋市内で新しい大規模修繕工事が始まりました。

今日は作業準備のため、資材保管庫兼、仮設事務所の設置と建物に隣接する物置を移動し、月曜日からの仮設足場工事の着手に備えます。

 

今回の物件は築11〜12年ほど経過するマンションで、鉄筋コンクリート造、地上8階+塔屋、外壁の殆どは磁器質45二丁掛けタイルです。31の住戸と1の事務所で、計32戸のご入居になります。

外観は特に不具合もなく、事前調査では外壁タイルに目立ったひび割れや剥がれは見られませんが、手の届く範囲での事前調査では浮き音が多く、共用廊下部分の一部で白華現象があり、仮設足場を設置してからの全数調査の結果が待たれます。

 

今回のこの大規模修繕工事はCM分離発注方式で行われるところが従来の大規模修繕工事と大きく異なる部分です。

通常はゼネコンや建設会社のような元請け会社に一括して修繕工事の全てを発注しますが、分離発注では「仮設足場」「外壁調査」「外壁補修」「塗装改修」「防水改修」・・・といった実際に現場で作業してくれる各専門工事業者さんへ工事を分離して直接発注し、各社元請けとして現場に携わっていただきます。そしてこの工事全体を総括し、調整、監理することをコンストラクション・マネジメントと呼び、CM分離発注となる訳です。

 

各専門工事業者さんは元請けとして発注者であるお施主様のために仕事を行い、設計事務所が第三者の立場で監理検査を行うため、一括発注する場合に比べてコストも品質も明確になります。

工事の進捗に合わせてCM分離発注ならではの情報をお届け致します。

Written by architecter

3月 5th, 2011 at 4:38 pm