Architect Labo

設計の徒然日記

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低層部分の補修調査

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DSCF1993

建物周囲は駐車場となっているため、1階の仮設足場は極力建物に近づけて設置し、防犯のための仮囲いも1階外壁に密着するように設置されていましたが、ようやく撤去されたので残された1階外壁部分の補修作業に着手で、先ずは不具合部分の調査を行います。

 

今回の物件は1階に不具合部分が多数見受けられます、特に南面に。

南面は太陽光の影響を大きく受けるため不具合部分が多いのは自然なことです。また、低層階で不具合が多い場合は支える上部荷重が多いから・・・と言った理由が挙げられるとは思いますが、1階だけに集中しているのは珍しいのではないかと思います、しかもベランダ手摺のような片持ち部分で。

これと言った原因は考え難いのですが、一般的に外壁タイルでは階や部位によって不具合が多かったりすることはあります。これには色々な原因が考えられますが、例えば躯体のコンクリートを打設した時期が寒冷期や暑期で適切な養生が出来ていなかったり、若しくは養生期間が短かかったり、その他にも複数のタイル職人さんが携わるため、特定の職人さんの手(技術)による原因ではないかと考えられます。

しかし、1階だけとというのは不思議な感じがします。しかもこの建物は廊下やベランダの片持ち部分はプレキャスト構造なので、現場打ちに比べれば精度は安定していると考えるのが普通です。となると、工事当初は不慣れであったため不具合が多かったのか? 2階、3階と同じ作業を繰り返すうちに安定していったのか? 若しくはタイル施工直後に何らの振動を受けたのか? 1階だから振動は伝わりやすいですが・・・そんなことくらいしか思い当たりませんが、今回の補修工事で適切に処理されれば安心ですね。

 

Written by architecter

5月 16th, 2011 at 1:11 pm