Architect Labo

設計の徒然日記

Archive for 10月, 2011

技量試験後 初めてのガス圧接

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先日、ガス圧接の引張り試験の結果、圧接面で破断したため技量試験を行い、その技量試験後初めてのガス圧接工事を迎えました。勿論施工者さんは技量試験を行った方達です。

先ずは本日施工する鉄筋径と箇所数、圧接施工する職人さんの人数を確認します。径、数、人数により、圧接完了後に採取するテストピースの本数が決まるので大切な確認事項です。そして形式的ですが、入場した圧接施工者さんの資格証と本人の顔を照合した記録写真を撮影します。

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先ずは鉄筋径の確認です、鉄筋には製造会社のマークと径、そして鋼材種を示す●マークの数を確認します。

続いてガス圧接で用いる圧接器や加圧器(電動ポンプ)、加熱器などを確認し、状況によっては機器類の校正履歴も確認します。そして鉄筋圧接面の状況を確認し、圧接施工が始まります。

上記写真の鉄筋圧接面は冷間直角切断機で切断したままの状況を撮影していますが、実際に施工する際は面取りします。

 

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ガス圧接工事の終盤で工事監督さんと一緒に施工済み部分を目視及びゲージで確認し、引張り試験用のテストピース採取を指示します。採取の基準は出来形の良くないもの、許容範囲内ではあるものの軸ずれを起しているものなど出来るだけ不利な条件とし、一日を通して朝・昼・夕の施工部分から採取位置を指示しています。

今日は2名の圧接施工者さんによりD22+D22の径のみだったため、それぞれの施工者さんが行った部分から3本を採取しました。

引続き採取した部分の復旧圧接ですが、この復旧も隣り合う圧接部分との離隔距離を考慮する必要があります。今回の施工者さんは特に指示しなくても当然の様に適切な復旧を行う姿に経験値の高さを感じると共に、復旧用の鉄筋を用意しておく鉄筋業者さんの準備の良さに感心しました。

というのも、中には隣り合う圧接の位置関係を無視した復旧を行う職人さんも多く、復旧用の鉄筋も場合によって相当な長さを要する場合もあり、どちらが欠けても適切な復旧がなされないことがあり、それを見過ごす監督さんがいるのも現実です。

 

そして復旧が終わり全ての圧接工事が終了した段階で、第三者による出来形検査を行い、引張り試験と合わせて結果報告を待ちます。

Written by architecter

10月 20th, 2011 at 8:43 pm

Posted in 検査,監理

ガス圧接 技量試験

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鉄筋ガス圧接の圧接面で破断すると言う前代未聞の事態に、今後の対応も含め急遽ガス圧接の技量試験を行うこととしました。

お施主様の意向も反映し、水平圧接よりも技量が求められるであろう垂直圧接で技量試験を行うこととしました。

水平圧接はいわゆる梁主筋などのような水平部材の圧接を指し、垂直圧接は柱など縦主筋の圧接を指します。

 

技量試験は形式的にも感じますが、ガス圧接施工者の資格証を確認し、建物の規模や構造から四種の技量取得者に限定し、免許証と共に本人確認を行います。そして今回は建物の規模から3名の技量試験を実施します。

 

早速圧接技量試験を行います。

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先ずは鉄筋の圧接面の確認です。

冷間直角切断機で切断した後、グラインダーで面取りをした状況です。冷間直角切断機で切断した直後よりも艶が失われていますが、圧接面の状況としては全く問題ない状況です。

 

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続いて治具に圧接する鉄筋をセットします。

垂直の圧接試験を実施することから予め治具の準備をお願いしていましたが、さすがは鉄筋の圧接業者さんだけあって、治具も鉄筋を加工したものでした。

 

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そしてガス圧接の技量試験の実施です。

 

今回は実際に現場で使用するD19、D22、D25で各1本×3名の試験体を作成します。

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技量試験ですから、実際の現場作業に比べれば作業しやすい環境であり、イコール良い結果が出る筈・・・ということは差し置いて、3名とも安定した炎でガス圧接を終了しました。

 

当然ですが、今回の技量試験では、圧接面で破断した施工を行った職人さんは参加していません。

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そして完成した試験体です。3名それぞれの試験体として識別出来るようにスプレーで着色しています。

 

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各試験体の外観目視検査。

膨らみの長さ、径を全てノギスを用いて確認します。

 

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目視による外観検査は全て合格です。

 

思わぬトラブルでしたが、職人さんと監督さんなど、大勢の皆さんのお陰で一つのプロジェクトが成り立っていることを実感した次第です。

 

Written by architecter

10月 14th, 2011 at 9:35 pm