Architect Labo

設計の徒然日記

Archive for 8月, 2014

金物取付け

件のコメント

建て方から約3週間・・・ようやく金物の取付け目処がつきました。

お盆休みもあり、毎日必ず雨が降るような悪天候のなか、大工さんは毎日ブルーシートを捲ったり囲ったりの繰り返しでご苦労様です。

DSC08699

3階建は構造の負担が大きいため、柱脚にはホールダウン金物が多数取り付けられています。基礎から土台を固定するアンカーボルトの他にホールダウン用のφ16の太くて長いボルトも設置します。

以前にも書きましたが、30坪程度の2階建てならホールダウン用アンカーボルトは5~6本程度ですが、今回の3階建は36本もあります。基礎に埋め込む場合は事前に筋違の位置やアンカーボルトと干渉しないように設置していますが、問題は柱頭です。

 

 

DSC08700

当初の予定では、手前の柱頭にホールダウン20kNを2本設置することになっていましたが、現場の納まりで梁下にボルト引きの箱穴があり、ボルトとも干渉するためホールダウンを2本設置することは出来ませんでした。

DSC08588

対策として20kN×2=40kNの金物が7月から発売されたとのことで、今回はこの40kNの金物を設置しすることにしました。

但し、注意したいのは上階へ貫通しているボルトは通常タイプだと40kNの引っ張り強度に耐えられないということで、上部写真のように青く色付けされた高強度のボルトを採用しなくてはいけません。そして、上階の金物も強度のバランスを取るために40kNに変更する必要があります。

 

ちなみに、2枚目の写真に写っている黒いシリンダーのようなものは「制振ダンパー」で、地震の揺れを半分程度に吸収してくれる優れモノです。

Written by architecter

8月 27th, 2014 at 8:48 pm

給水配管

件のコメント

屋内の上下水配管が進んでいます。暮らし方や間取りによって、キッチンや浴室といった水廻り設備が2階に配置することも多くなりました。

 

給水・給湯配管はヘッダー工法によるものが主流となっていますが、このヘッダーを配置する場所にも工夫があります。

DSC08383

1階に水廻りがある場合は、写真のように1階の床下=基礎部分にヘッダーを設置して、配管を直上の床まで立ち上げますが、2階にキッチンや浴室などの水廻りがある場合は、配管径や水圧により十分な吐水量を確保することが難しい場合もありますので、よくよく検討する必要があります。

最近の住宅では、道路からの水道引き込みをφ20で行う場合が増えており、市町村によってはφ20を標準にしているところもあります。しかし、まだまだφ13の場合が多く、例えば2階に浴室を設けた場合、他で湯水を使われるとシャワーの勢いが極端に落ちるケースもあります。

ですから、引込をφ20にするなど配管が太くなれば十分な水圧を見込むことが出来ますが、費用の負担も増えるるので配管による工夫も必要です。

 

DSC08559

2階の水廻り用に1階の天井裏=2階の床下部分にもヘッダーを設置しました。

このヘッダーまでの主配管を太い径のものにして水圧を確保し、このヘッダーからの枝配管は通常のφ13で施工します。ちなみに蛇口や設備へ接続する配管はφ13が規準となっていますので、φ20で配管したとしても径を絞る必要があります。

ヘッダー配管の場合、配管径の種類は10A、13A、16A、20Aがあり、数字がそれぞれの径を示しています。同時使用する器具の種類と優先順位、配管延長、高低差などを考慮して決めなくてはいけませんね。

Written by architecter

8月 18th, 2014 at 8:32 pm

建て方上棟ですが・・・。

件のコメント

本日はお日柄も宜しく・・・午後から雷雨でしたが建て方は何とか母屋伏せまで進みました。

 

と、その前に昨日の話ですが、仮設足場の設置状況を確認に行きました。3階建てなので高さもさることなら、電線との距離が気になって・・・。

DSC08409

最上部の高圧線との距離は屋根から2m前後確保出来ると、事前の中部電力との現地打合せで確認していましたが、足場に昇ってよくよく見てみると、電柱のトランスと開閉器が屋根に当たりそうな微妙な高さ。直ぐに現場から中部電力の担当者に連絡して対応を依頼しました。

 

そして本日。

DSC08430

上空の高圧電線を避けながらなので、レッカーの操作に難ありなのは理解出来ますが、若干高齢なオペさんは大工さんの合図と息が合わず、大工さんはレッカー操作にブリブリでした(苦笑

 

DSC08422

どんどん組み上がっていく・・・トランスと開閉器が目の前に迫ってきます。

いつまで経っても中部電力が来る気配がないので、午前11時頃に再度連絡。直ぐに技術の方がやってきて、お昼12時前には高所作業車がきて保護管を設置してくれましたが、結局屋根との高さが微妙すぎて、保護管を付けたとは言うものの大工さんが電線に接触する可能性が非常に高いので、担当者からトランスと開閉器を遮断する提案をもらいましたが、結局屋根が当たる可能性は否めないということで、トランスと開閉器を撤去の手配となりました。

 

DSC08431

午後4時頃・・・やってきました大量の高所作業車。

近くの電柱から高圧線を引き直して回路を変更し、トランスと開閉器の撤去も含めて小一時間で終了・・・大量の技術力に圧倒されますね。

今回は事前に現場立ち会いして3階建てが建つことを伝えていたために素早い対応してくれましたが、普通に頼むと1ヶ月以上掛かりそうな工事内容です。しかし、敢えて言うなら昨日のうちにやって欲しかったですね。

 

 

DSC08434

 

台風11号の影響か、雷雨で作業を一時中断しましたが、今日は何とか母屋伏せまで進みました。

オペがもっと上手なら屋根伏せまで出来ていたかも知れませんね。

 

DSC08441

作業終了後、天候不順等言うこともありますが、何も言わなくても大工さん達は全面シート囲いまで手際良くしてくれました。

こういう基本的なことが言わなくても出来る職人さんなら安心して現場を任せられますね。

明日は屋根の仕上げと建て方しまいで、暫くは賑やかな状況が続きます(笑

 

Written by architecter

8月 6th, 2014 at 10:58 pm

基礎断熱

件のコメント

土台伏せが終わり、1階床組みまで進みました。

今回は全熱交換型の第一種換気設備を採用しており、1階の床下・・・つまり基礎の内部も室内の空気を循環させるため、基礎の内側に断熱材を貼り付けます。

DSC08396

第一種換気:まだまだ聞きなれない言葉ですが、全熱交換によりエアコンなどの空調負荷も低減することが出来ます。また、1階の床下も居室の空気と同じ温度になるので、冬はつま先が冷える・・・といった不快とは無縁です。床暖房ほどの暖かさになる訳ではありませんが、寒い季節にそれなりに暖房していれば床も室温と同じになるので、とても重宝します。

 

そういう観点から基礎の断熱は重要です。

基礎外周部に接する立上り部分も、熱橋対策として断熱材の折り返しを行います。また、どうしても施工誤差で生じてしまう断熱材の隙間は、1液タイプの発泡ウレタンを充填して対処しています。ウレタンスプレーを1本持参しましたが、既に大工さんが大半を施工済みで意識の高さに嬉しくなります。

基礎の立上りコンクリートを打設する際に断熱材を型枠に貼り付けて打込みする方法もありますが、この場合、型枠を脱型した後のコンクリートの状況が確認出来ず、豆板等があったとしても確認出来ないデメリットの方が大きいと判断し、断熱材は後貼りとしています。

 

基礎コンクリートは蓄熱層にもなり急激な温度変化を生じにくく、地面に接しているため1年を通じて安定した温度が確保できます。また、居室の空気を循環させることで湿気がこもり難く、シロアリ対策にも貢献します。

Written by architecter

8月 4th, 2014 at 9:55 pm