Architect Labo

設計の徒然日記

住宅設備ショールーム

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また最近行く機会が増えた住宅設備メーカーのショールーム。色々なメーカーを見てまわるとあれこれ面白い部分も見えてきます。

住宅設備・・・一般に「システムキッチン」「システムバス(浴室)」「洗面化粧台」の3点セット、もしくは「便器」など衛生設備を含めて呼ぶこともあります。注文住宅とはいっても、住宅設備まで完全にオーダーで作ることは少ないのが現実。住宅設備は色々なメーカーの中から選択して、金額と内容から決定してくものです。

住宅設備のメーカーと一口にいってもその業態は様々で、衛生設備を含めた4点セットに内装建材や外装材、エレベーターに照明器具まで、住宅丸ごと一件分の材料を揃えた総合メーカーもあれば、システムキッチンや洗面に特化したメーカーもあり、ここ数年では異業種や同業他社が合併して新しい総合メーカーになるなど生き残りをかけた再編が進んでいます。

総合メーカーで代表的なものは「パナソニック」「LIXIL」「TDY(TOTO、大建、YKKAP)」といえばイメージしやすいですね。大都市圏のショールームは規模も大きく、1箇所で全ての住宅設備を見ることができて便利です。パナソニックはパナホーム、LIXILはアイフルホームで、住宅そのものを供給しているメーカーもあります。

住宅設備メーカーのショールームをあちこち見てまわると、それぞれ考え方や販売戦略、価格設定や基本仕様の違いを見ることができて、お施主様の反応も様々です。例えば某総合設備メーカーでは、数ある細かな機能をオプション設定とし、シンプルな構成をベースにして低価格から始めて上積み式になるような価格設定をしています。またあるメーカーは多くのお施主様が要望される機能を標準として盛り込み、ベース価格は若干高くなりますが、それでも「欲しいものが最初から標準で入っている」と思わせることが出来ています。面白いですね!

また実勢価格では、メーカー希望価格を高めに設定し、仕入れ掛け率を大きく引き下げて「お値打ち感」を出すメーカーもあれば、希望価格を低めに設定し、その代わりに仕入れ掛け率はそれほど下げないメーカーもあり、しかし実際完成してみればどちらも入手できる価格はそれほど違いがなかったり・・・あとは各ハウスメーカーの仕入れ努力と利益の考え方によりますね。

 

家を建てるとなると、ハウスメーカーや地元のビルダーに依頼する方が殆どですが、それぞれ仕入れルートや取扱い量の関係で、数ある住宅設備メーカーの中から「どのメーカーでも良いですよ!」と言いつつも、特定のメーカーに誘導され、グレードも予め設定されているのはよくある話です。年間の建築棟数が数棟という会社もあれば数百数千棟という規模まで様々ですが、設備メーカーを限定することで仕入れ数をまとめ、グレードを設定することで更に価格交渉して、スケールメリットで捻出した分をお施主様に還元したり、利益として確保するなど各社企業努力しています。

大手ハウスメーカーは自社ブランドで設備を供給しているところもありますが、そうでないところでは3点セットを一社の設備メーカーに揃えたがる傾向にあります。そうすることでスケールメリットを生み、何か不具合が生じても対応が簡便になるなどそれなりの利点がありますが、実際に色々な住宅設備のショールームを見てまわれば、キッチンは○○メーカーが良い、お風呂は□□メーカー・・・といった具合で、ハウスメーカーの誘導と施主の要望が一致しないケースが生じるのは当然で、設備メーカーを変えると途端に価格が上がったり、打ち合わせがスムーズに進まないことを嫌がるハウスメーカーでは、自社ショールームに各種設備の実物を設置して、そこで全てを決めるケースもあります。

 

住宅設備ひとつとっても業界の裏話的な話題には事欠かないです(笑